みなさんこんにちは、わんだらです。今回のテーマは「資産があるからこそ、きれいさっぱり捨てられるもの」。私自身、資産形成に取り組むなかで「ある程度お金が貯まると、自然といろいろなものを手放せる」ことを強く実感しています。
多くの方が「節約に励んでいるけど、なかなかお金が増えない…」と悩んでいるかもしれません。しかし、資産形成には加速度的に増えていく臨界点が必ずあります。グラフで表すと二次関数のように、ある一定額を越えた途端にぐんぐん伸びやすくなるのです。
ポイント
- 投資の“福利効果”が10年後くらいから本格的に実感できる
- ある程度資産が貯まれば、余計な支出を生む要因を捨てられる
- “捨てる”ことで固定費や保険料、物欲などが減り、より貯めやすくなる
そこでこの記事では、資産が増えれば捨てることができる6つのものをご紹介します。どれも知らず知らずのうちに毎月・毎年の支出を膨らませ、貯蓄や投資のモチベーションをそいでいる「足かせ」ばかり。この記事を最後まで読めば、「資産と断捨離の相乗効果」がいかに大きいかを理解していただけるはずです。ぜひ、最後までお付き合いください!
1. ほとんどの保険
「貯蓄で十分カバーできる」から手放せる
日本には世界最強とも言われる公的保険制度が存在します。健康保険をはじめとする公的保険のおかげで、大きな病気やケガでも自己負担は意外と低いのです。入院時の自己負担は平均約20万円程度ともいわれ、さらに「高額療養費制度」や「傷病手当金」「障害年金」など、給付の仕組みも充実しています。
そのため、ある程度の貯蓄──たとえば50万円~100万円ほど──があれば、民間の医療保険に頼らなくても十分にカバーできるケースがほとんど。保険会社に毎月の保険料を払うより、まずは自己資金を積み上げることを優先したほうが合理的です。
それでも必要になる保険は3種類だけ
もちろん、どんな保険でも不要かというとそうではありません。以下の3種類は資産がいくらあっても代替が難しいため、引き続き加入しておく必要があります。
- 自動車保険(対人・対物)
- 過去の賠償事例を見ると、数億円単位の賠償請求が発生する場合も。これは貯蓄だけではリスクが大きすぎます。
- 火災保険
- 家を失うリスクは大きく、買い直しに莫大な費用がかかる。複数社で見積もりを取り、最低限の補償は確保すべき。
- 子持ち片働き世帯の生命保険
- 大黒柱に万が一のことがあった場合、家族の生活に直結するため。とはいえ、2,000万円以上の資産があれば遺族年金も合わせてそれなりの備えになるので、不要だと考えられるケースもあります。
注意点
- 年間で見ると、世帯あたりの保険料支出は平均38万円とも言われています。年収の7%近くが保険料に消えているケースも珍しくありません。
- 早めに資産を築いて無駄な保険を解約すれば、その分を投資に回せるようになり、さらに資産形成が加速します。
2. “今後使うかもしれない”もの
捨てた後、最悪買い直しでも問題なし
私自身、これまで何度も「持ち物を減らすとお金が貯まりやすくなる」という話を発信してきました。理由はシンプルです。
- 余計な買いすぎや重複買いを防げる
- 「必要なもの」が明確になるので、物欲が減る
- スペースに余裕ができ、狭い家でも快適に暮らせる=家賃を削減できる
とはいえ、「いつか使うかもしれないから捨てられない」という気持ちはすごくよく分かります。実際、捨てた後にまた必要になれば無駄な買い直しになってしまうのも事実。
でも、ある程度の資産があれば、その「買い直し」への不安が驚くほど軽くなるんですよね。「必要になったら買えばいいや」と思えるようになると、本当に一気に物が減ります。
私自身、資産が1,000万円を超えたあたりから断捨離を加速できました。その結果、自分にとって90点以上のお気に入りだけが残り、探し物をする時間も激減。所有物への意識が変わると、さらに「買い物する際にも慎重になる」ため、よりお金が貯まりやすくなる良循環が生まれます。
3. 見栄や承認欲求
「自己肯定感を満たすための浪費」を手放す
人間には本能的に「他人より優れていたい」「認められたい」といった承認欲求が存在します。ハイブランドの服や高級時計などは、最も分かりやすく“手っ取り早く”自己肯定感を得られるアイテムと言えるでしょう。
しかし、収入が普通の人がハイブランドにハマってしまうと、家計に大きな負担がかかります。いわゆる「貧乏人ほどブランド品に執着してしまう」現象ですね。
例:ハイブランド浪費ループ
- 収入に見合わないブランド品を購入
- 一時的に優越感を得る
- また新しいブランド品が欲しくなる
- 貯金が全然できず、さらに自己嫌悪→ストレスから浪費
このループにはまってしまうと、資産形成はどんどん遠のいてしまいます。でも、資産が増えてくると、ハイブランド品を買わなくても心が満たされる感覚が得られるんです。
資産額が自己肯定感を高める
もちろん誰しも、すぐに高年収になれるわけではありません。そこで強い味方になるのが**「資産額」という指標**。資産が増えること自体が大きな安心材料になり、自分のコップ(自己肯定感)を満たしてくれます。
- 預金残高が増えてくると、生活や将来の不安が消えていく
- 投資で利益が出ると「自分でもできるんだ」と自信がつく
そうなると「誰かに認められたいがために買い物をする」必要がなくなり、自然と浪費が減っていくんですね。私自身、今ではユニクロの服を着ていても一切劣等感がありません。むしろ「変に見栄を張らなくていいって楽だな」と心から思います。
4. 物欲
資産形成が進むと「欲しいもの」が消えていく
ある程度お金が貯まると、「ほしいけど買えない」状態から「買えるけど別にほしくない」状態に変化します。不思議なことに、資産が増えるほど物欲が自然と減衰していくのです。
- 資産500万円くらいで、高価なガジェットへの欲求が下がる
- 資産1,000万円くらいで、ハイブランド品や高級腕時計への興味が薄れる
- 資産3,000万円以上で、マイホームに対する執着がなくなる人もいる
お金を“物”に変えるより、お金を“お金を生む資産”として持っていたほうが魅力的
- 株や投資信託は保有し続ける限り配当や値上がり益を生み出し、自分の分身のように働いてくれる
- 高級車や高級時計は買った瞬間に価値が下がり、維持費もかかる
こうしてみると、「買えるけどあえて買わない」が一番おトクで、精神的にも満たされるんですよね。これは実際に資産をある程度作ってみないと分からない感覚だと思います。
5. 嫌な仕事
資産=選択肢を増やす“自由”そのもの
働き方に対する価値観は人それぞれ。「組織でバリバリ働くのが楽しい」という人もいれば、「仕方なくお金のために働いている」という人もいるでしょう。後者の場合、ある程度資産があれば、嫌な仕事を手放す選択肢が一気に増えます。
- 仕事を断る、または時短勤務を選ぶ
- 年収ダウンの転職でも安心して踏み切れる
もっと言えば、資産がさらに増えれば「早期リタイア(FIRE)」も視野に入ってきます。もちろんFIREを目指すにはまとまった時間と投資リスクが伴いますが、資産が十分あれば仕事を“選べる”立場になれることは大きなメリットです。
体験談
私は定時上がりを徹底し、上のポジション打診を断った経験があります。20代なら出世欲があって当然かもしれませんが、資産の後ろ盾がある分、収入アップより「家族との時間」を優先できました。これも資産形成を頑張ってきた最大の恩恵だと思っています。
6. 労働者というポジション
キャッシュフロー・クアドラントが示す未来
有名な『金持ち父さん貧乏父さん』に出てくるキャッシュフロー・クアドラントを一度は目にしたことがある方は多いでしょう。人間の働き方を以下4つに分類する有名なフレームワークです。
- E(従業員)
- S(自営業者)
- B(ビジネスオーナー)
- I(投資家)
私たちの多くは「E=従業員」として働き、B(ビジネスオーナー)やI(投資家)を支える構図になっています。Eは固定給という安定を得られる反面、時間的・金銭的な自由度は低め。一方、BやIはリスクを取る代わりに、大きな自由とリターンを得ています。
N(年金生活者)という“神ポジション”は崩壊しつつある
- 一昔前なら公的年金だけで悠々自適、というケースもありましたが、いまや長生きリスク・年金減額リスクは無視できません。
これからの時代、「E(従業員)」のまま定年を待っても、豊かな老後が約束されているわけではありません。つまり、自発的に「I(投資家)」の要素**を取り入れていかなければ、一生労働から解放されない可能性が高いのです。
インデックス投資なら再現性が高い
とはいえ「起業してBになるのはハードルが高すぎる」という方が大半でしょう。そんなときに最も取り組みやすく、再現性の高い方法が長期・積立・分散のインデックス投資です。
- 初心者でも月1万円程度から始められる
- 全世界や米国株など、広く分散すればリスクも抑えやすい
- 長期で複利が効けば、Eを続けながらでも少しずつ“I”の比率が高まる
小さくてもいいのでコツコツと資産を形成し、「いつかEの立場を捨てられる」くらいの金融資産を築く。その先には、労働を続けるかどうかを自分で決められる未来が待っているのです。
7. まとめ:資産が増えれば人生はどこまでも軽くなる
今回ご紹介したように、資産が増えると手放せるものは意外なほど多いです。具体的には以下の6つ。
- ほとんどの保険
- 今後使うかもしれないもの
- 見栄や承認欲求
- 物欲
- 嫌な仕事
- 労働者というポジション
これらを捨てることで、保険料や余計な物の購入費といった支出が減り、資産がより加速的に増えていく。資産形成を阻む「足かせ」を1つずつ外しながら進んでいくイメージです。
そして最終的には、「自分はもう労働者というポジションにしがみつかなくても生きていける」と思えた時に、人は本当の自由を手にするのかもしれません。年金だけに頼るNの時代は終わりました。自分の力で資産を築き、自由を得るために、今日から資産形成を始めましょう!
一歩ずつ続けることが大切
- まずは生活防衛資金(数十万円~100万円)の確保を目指す
- 次にインデックス投資や積立NISAを活用
- ある程度たまったら保険や物を手放し固定費を減らす
- それによって貯蓄や運用ペースが上がり、さらに資産が加速していく
小さなステップでも、積み上げればライフスタイルもお金の不安も一変します。ぜひこの記事を参考に、“捨てる”勇気と“貯める”行動をセットで実践してみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました!