投資の選択肢が多すぎる?最終的にインデックス投資がベストな6つの根拠

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 みなさんこんにちは、わんだらです。今回は、数ある投資手法の中で「インデックス投資」がなぜ最強なのか、その理由を解説していきます。最近はSNSやYouTubeで「投資をしないと人生が詰む」「インフレ対策が必要」などの情報が溢れ、投資を始めようと思っても、

  • 個別株投資
  • 高配当株投資
  • インデックス投資
  • FXや暗号資産…

と、手法や用語が多すぎて結局よくわからない!という方も多いのではないでしょうか。投資はバイキングではなく、むしろ「何を選べばいいのかわからない……」という状態に陥りがちです。

この記事では、サラリーマンをはじめ平均的な年収の投資初心者が「何から始めればいいのか」をざっくり整理し、なぜインデックス投資が最善の選択肢になりやすいのかをわかりやすく解説していきます。専門的な細かい部分は割愛し、初心者向けにシンプルなポイントをまとめました。

目次

1. そもそもインデックス投資とは?

インデックス投資とは、複数企業の株価をまとめた「指数(インデックス)」に連動する形で投資を行う手法です。
たとえば有名なインデックスは以下のようなものがあります。

  • S&P 500:米国の上位500社の株価平均(時価総額加重平均)
  • 全米株式(USトータルマーケット):米国市場のほぼ全銘柄(約3800社)
  • 全世界株式(オール・カントリー):世界中の約8000社
  • TOPIX:日本の東証プライム上場銘柄の平均
  • 日経平均株価:日本の主要企業225社

株式投資と聞くと「どの会社の株を買えばいいの?」と個別銘柄の選択が最初の関門になりますよね。しかしインデックス投資なら、たとえば「S&P 500インデックスの投資信託」を1本買えば、米国上位500社の株を少しずつ全部買うのと同じ状態になります。まさに「詰め合わせパック」と呼ばれるイメージです。

インデックス投資の注意点

「インデックス」と一口に言っても、どの国・地域の株式を対象としているかによってリターンは大きく異なります。
歴史的に見ると、

  • 日本のインデックス:バブル崩壊の影響もあり、過去40年ほぼ横ばい
  • 米国や全世界のインデックス:過去40年で力強い右肩上がり

というデータがあります。長期的に見れば米国や全世界に分散投資できるインデックスがリターンを得やすい、と言われるのはこのためです。
つまり、投資初心者には「日本株インデックス」ではなく「米国株式」や「全世界株式」のインデックスを選ぶことが大切というわけですね。

2. インデックス投資と他の投資手法とのざっくり比較

投資初心者の方がよく耳にするのは、大きく分けて以下3つではないでしょうか。

  1. 個別株投資(キャピタルゲイン狙い)
    • 将来有望と思う個別銘柄を買い、値上がりしたら売却して利益を得る手法。
    • 大当たりすれば短期で株価10倍以上も期待できるが、失敗すると大損リスク。
    • 企業分析が不可欠で、膨大な勉強&時間を要する。
  2. 高配当株投資
    • 配当金を多く出す企業(配当利回りが高い企業)の株を買い、定期的に配当を得る手法。
    • “不労所得感”が味わえ、特に老後など安定収入を求める人に人気。
    • ただし受け取る配当金には20%以上の税金がかかり、トータルリターンはやや低下。
    • 勤め先から給料が出ている現役世代は、配当を再投資する際に毎回課税されるのがデメリット。
  3. インデックス投資
    • 指数(たとえばS&P 500や全世界株式)の株を「自動的にまるっと買う」手法。
    • どの銘柄が伸びるかを予想する必要がなく、ほったらかしでも市場の平均リターンを取りにいける。
    • 過去の実績から市場平均にすら勝てないプロ投資家が9割という事例もあり、初心者がプロに勝てる可能性が高いのが魅力。

本記事では、この3つをメインに比較していきます。FXや暗号資産なども存在しますが、初心者にはリスクが高すぎる、あるいは値動きが極端すぎるので「まずは隣のクラスの話くらいにスルーしておいてOK」と考えてよいでしょう。

3. インデックス投資が最強な6つの理由

(1) 何もしなくていい(手間ゼロ)

まず最大の利点が、「ほぼ何もしないでいい」こと。
個別株投資では、企業の業績や財務諸表、経済の動向などを常にウォッチし、どのタイミングで買い、いつ売るかを考え続ける必要があります。少し勉強した程度の素人が、大手証券会社や投資ファンドのプロを出し抜くのは容易ではありません。

一方でインデックス投資は、「将来的に伸びるであろう国や地域、あるいは全世界の“株の詰め合わせパック”をまとめ買いするだけ」。それを長期保有するだけで、勝手に“平均リターン”を得られるというのが強みです。

しかもインデックス自体も常に自動入れ替えが行われています。業績が悪くなった企業は外され、新しい有力企業が組み入れられるので、私たちは「腐った企業をチェックして売却する」という手間も必要ありません。いわば“勝手に良いものだけを詰め直してくれる”便利なパックです。

例:S&P 500の場合

  • アップルやマイクロソフト、アマゾン、グーグルなど、米国最強企業500社の株を少しずつ保有
  • 万一、業績不振で“米国上位500社”から転落する企業があれば、自動で銘柄入れ替え

(2) ノー勉でもプロに勝てる

「平均のリターンなんてしょぼいんじゃ?」と思う方もいるかもしれません。しかし投資の世界では、プロがこぞって挑んでも、この“市場平均(インデックス)に勝てない”というデータが多数あります。

例えば「S&P 500」とプロ投資家が選ぶアクティブファンドを比較すると、5年スパンでは約88%のアクティブファンドがインデックスに負け、15年スパンに至っては9割以上のプロが負けているという研究結果も。
つまり、個人投資家が多少勉強して個別銘柄を選んだところで、まず勝ち目はない、と言っても過言ではありません。だったら「最初からインデックスに乗っかる方がコスパ最強」というわけです。

(3) 精神的にラク

個別株投資をしていると、銘柄が暴落したときのショックは計り知れません。1つの企業に大きく依存する形なので、運悪く不祥事や予期せぬトラブルが起きれば、最悪「紙切れ」に……というリスクも。

しかしインデックス投資なら、無数の企業を少しずつ保有するため、一部企業にトラブルがあったとしても他の優良企業がカバーしてくれる可能性があります。

  • 個別株:-40%の暴落 → 大損・強烈なストレス
  • インデックス:-40%の暴落 → 「少し待てば回復するかも?」と気楽に構えやすい

たとえ一時的に大暴落しても、米国株や全世界株は長期的に右肩上がりを続けている歴史があり、倒産する可能性も極めて低いため、精神的なゆとりが桁違いです。

(4) 株価の下落局面すら大歓迎

投資初心者がインデックス投資を始める場合、多くの方が「つみたてNISAやiDeCo」を活用して毎月コツコツ積立するパターンだと思います。
この場合、株価の上昇時はもちろん喜ばしいですが、実は下落時ですら「安く買えるチャンス」として歓迎できます。

  • すでに保有している分の評価額が下がるのは痛い
  • しかし、毎月積立で購入する「これから買い増す株」は安値で手に入り、長期的にはお得

株価が上がっても下がっても嬉しいと思えるのは、「無数の企業を詰め合わせる」インデックス投資の安心感が大きいからこそ。個別株のように特定企業が倒産して終わり……ではなく、分散が利いているため、気楽に続けられるわけです。

(5) 税金の支払いを先送りにできる

配当金が高い「高配当株投資」も人気ですが、配当を受け取るたびに約20%の税金がかかります。
現役サラリーマンの場合、配当金が出ても基本的に再投資に回すケースが多いでしょう。その都度課税されるため、トータルのリターンが目減りしてしまうデメリットがあります。

一方、インデックス投資の投資信託であれば、基本的に分配金が自動再投資される設定(またはほとんど分配しない)になっています。そのため、含み益が出ても“売却しない限り”課税されない
いわば「税金を先送り」する形になり、複利効果がぐんぐん効いてくるのです。特に長期運用するほど「先送りにできた課税分」の差が大きくなり、資産形成のスピードが高まるのは見逃せません。

(6) 意外と新しい手法だからこそ低コスト

株式投資というと歴史が古いイメージですが、実は「超低コストでインデックス投資を誰でも気軽に始められるようになった」のはここ数年の話です。

  • 1970年代:米国でインデックスファンドが生まれる
  • 2000年前後:日本でもインデックスファンドが購入可能になるが、手数料がまだ高い
  • 2017年~:eMAXIS Slimシリーズなど、業界最低水準のコストを目指す投資信託が続々と登場

つまり、少し前までは「手数料が高くて、インデックス投資でも十分なリターンが得られない」時代があったんです。今はスマホ一台で超低コストの投資信託を買える環境が整っています。

周囲の親世代や投資経験者が「株なんて危ないよ」「投資で大損した」というのは、おそらく個別株や高コストのファンドだったり、レバレッジをかけた危険なやり方をしていた可能性大。今のインデックス投資とはまったく別物のケースも多いです。
時代が変わった今だからこそ、インデックス投資が「最強の投資手法」として注目を集めているわけですね。

4. インデックス投資に向いている人・向いていない人

向いている人

  • 資産形成が目的で、爆益(投機的な大勝)を狙っていない人
  • 毎日仕事や家事で忙しく、個別企業を研究する余裕のない人
  • 手堅く長期的に資産を増やしたい人
  • 株価の上下に一喜一憂せず、コツコツ積立を続けられるタイプ

向いていない人

  • 短期売買で一発逆転、ハイリスクハイリターンを狙いたい人
  • 毎日チャートを見て銘柄研究するのが趣味という人
  • 高配当株の“配当金を受け取る喜び”をモチベーションに投資したい人

インデックス投資は、一般のサラリーマンや主婦、兼業フリーランスなどが「老後資金や将来の自分の選択肢を増やすため」に積立投資を続けるのに最適です。一方、投機的に大儲けしたい人や、株研究そのものを趣味として楽しみたい人には物足りなく感じるかもしれません。

5. まとめ:初心者ならインデックス投資を軸に資産形成を

投資手法は本当にたくさんあり、勉強すればするほど迷うもの。でも、以下を押さえておけば、まずは迷う必要はありません。

  1. 個別株はハイリスク・ハイリターンで、分析の手間が膨大
  2. 高配当株は配当金を得られる反面、現役世代だと税金20%を都度払いする非効率
  3. インデックス投資は“いいとこ取り”で、分散効果が高く精神的にラク
  4. ノー勉でもプロの9割に勝てるデータもあり、初心者ほどインデックス投資一択

もちろん、投資に絶対の正解はなく、それぞれの好みによって最終的なポートフォリオは変わってきます。ただし、まずは**「つみたてNISA」や「iDeCo」**といった税制優遇をフル活用しつつ、S&P 500や全世界株式に連動するような低コスト(運用管理費用が安い)投資信託で積立を始めるのが王道です。

ポイント

  • eMAXIS Slimシリーズ
  • SBI・Vシリーズ
  • 楽天・全世界株式インデックスファンド

上記のように、いわゆる「業界最安水準」の投資信託を選べば、コスト面で失敗するリスクは大幅に下がります。

最強の投資手法はない、と言われることもありますが、現代の初心者にとっては「インデックス投資」がほぼ最適解でしょう。ぜひ時代の変化を上手に活かし、資産形成をスタートしてみてくださいね。

まとめ

    以上、投資初心者にとってのインデックス投資の魅力と、その強さの根拠について解説しました。
    個別株や高配当株にもロマンや楽しみ方はあるものの、「ほったらかしでプロを上回る確率が高い」「精神的にも安心感がある」というメリットは、他にはなかなかありません。ぜひこの情報を参考に、あなたの投資人生に活かしてみてください。最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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