節約の落とし穴?生活レベルを上げたほうが幸せになる5つの理由

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はじめに:節約家だからこそ知っておきたい「生活レベルを上げる」必要性

 みなさんこんにちは、わんだらです。「節約してお金を貯めたい」と考えている人は多いですよね。実際、生活レベルを下げて支出を抑えれば、貯金はどんどん増やしやすくなります。しかし、一方で生活レベルを下げすぎることによるデメリットや、“あえて上げる”ことで得られるメリットも存在します。

筆者自身、かつては月の支出を10万円以下に抑えるほどのストイックな節約生活をしていました。もちろん貯金は順調に増えましたが、「もっと早くから少しずつレベルを上げておけば良かった……」と後悔する場面もあったのです。

そこで本記事では、

  1. 生活レベルを下げるメリットとデメリット
  2. 筆者が実際に生活レベルを上げてよかった5つのポイント
  3. お金を上手に使いつつ幸せを手に入れるコツ

これらを中心に、節約家の視点から詳しく解説していきます。


目次

1. 生活レベルを下げるメリット:自由度が増し、貯金もしやすくなる

まず、生活レベルを下げることには明確なメリットがあります。主に以下の2点に集約されるでしょう。

1-1. お金を貯めやすくなる

支出が少なければ、同じ収入でも手元に残るお金は多くなります。たとえば毎月の固定費を下げていけば、放っておいても自然と貯金が増えていくわけです。これは「節約=貯金力アップ」と直結する基本的な考え方です。

1-2. 人生の自由度が高まる

生活コストが低いと、仕事や生き方の選択肢が広がります。たとえば、嫌な職場をやめたいときに「収入が下がっても生活はなんとかなる」という状況なら、思い切って辞めやすいですよね。あるいは、いつか独立・起業するチャンスがあったときも、「貯金があるのでしばらく収入がゼロでも大丈夫」となれば、挑戦しやすくなります。
こうした“NOと言える自由”こそ、生活レベルを下げる最大の恩恵とも言えるでしょう。


2. 生活レベルを下げすぎるデメリット:経験や満足度を失う恐れ

しかし、「生活レベルを一度上げたら下げにくいから」と恐れるあまり、必要以上に抑えすぎると、以下のようなデメリットが生じることがあります。

2-1. お金で得られるはずの経験を逃してしまう

生活レベルを下げると、その分だけお金を使わないようになります。そうなると、「せっかく誘われた焼肉を断ってしまった」「旅行先でもケチって、大した観光もせずに終わった」というように、“お金を使うことで得られる体験”を逃しがちです。
思い出や楽しさはお金だけでは買えないとはいえ、ある程度の支出を惜しむことで得られる充実感や人付き合いを失う可能性があります。

2-2. 極端に貯金を優先しすぎると、幸福度が下がる

「とにかく節約・貯金第一!」と意識しすぎると、日々の生活に彩りや楽しさを感じにくくなります。
お金はあくまでも“自分らしく楽しく暮らすためのツール”にすぎません。過度な節約は、「まるで貯金のために生きている……」という本末転倒な状態に陥らないよう注意が必要です。


3. 筆者が上げてよかった生活レベル5選

では、どんな部分なら生活レベルを上げても後悔しにくいのでしょうか。筆者が実際に「お金をかけても満足度が高い」と感じた5つの項目を紹介します。いずれも、節約生活をメインにしている人でも取り入れやすいのではないでしょうか。

3-1. 食材のレベルを上げる

具体例:

  • 以前は鶏むね肉・もやしなど安い食材一択だったが、今は鶏もも肉や国産の食材も購入する
  • 魚や旬の野菜も取り入れ、質素すぎない食事を楽しむ

食材に少しこだわるようになると、食事そのものが楽しみになります。調理のバリエーションも増え、新しい料理に挑戦するきっかけにもなるでしょう。結果として、日々の食事時間が“単なる作業”ではなくなり、満足度が大きくアップします。

もちろん外食に頼りすぎると大幅に食費が上がるので、自炊の習慣は大切です。しかし、「極端に安いものばかり」という制限を少し緩めるだけでも、食の充実感は段違い。月にプラス5,000円程度の食費であっても、栄養価が高く、美味しい料理を楽しめるなら、十分に投資価値があると言えるでしょう。

3-2. 健康維持への投資を惜しまない

具体例:

  • 2Lのペットボトルの水を毎日飲む
  • ランニングシューズを買う、筋トレグッズを揃える
  • 夏冬の冷暖房を必要以上にケチらない

いくらお金が貯まっても、健康を損ねたら意味がありません。筆者自身も、水道水を飲める国だからこそ「わざわざ水を買うのはムダ」という意見は理解できるものの、2Lのペットボトルを用意すると「今日きちんと飲めているか」を把握しやすいという利点があるのです。
さらに、「ちゃんと走るならランニングシューズに投資しよう」「部屋を快適に保って体調を崩さないようにしよう」という考え方ができれば、年間を通して医療費などの予想外の出費も抑えやすくなります。体力が向上すれば、仕事効率や日々のモチベーションも上がるはずです。

3-3. 旅行で“ケチりすぎない”旅を楽しむ

具体例:

  • 交通手段は夜行バスや青春18きっぷだけでなく、場合によっては新幹線や飛行機を選ぶ
  • 現地の名物やレストラン、観光施設にお金を使う
  • 旅館に宿泊して地域ならではの体験をする

以前の筆者は、せっかくの旅行でも「現地でスーパーの総菜を買って食べる」「ホテルにこもって観光しない」というように、移動しただけで終わる“プチ引きこもり旅行”状態でした。これでは旅を楽しんでいるとは言い難いですよね。

一方、今は旅行先での観光や食事にもお金を使います。むしろ「非日常を楽しむための浪費」だと割り切ることで、記憶に残る満足度の高い体験ができるのです。旅行は毎月行くわけではありませんし、年に数回の特別なイベントだからこそ、ある程度思い切って予算を組むのはおすすめです。

3-4. 長い時間使うものには投資する

具体例:

  • 毎日使うパソコンや椅子は安さだけでなく、快適性・疲労感への配慮を重視
  • メガネやスマホなど生活必需品は、多少値が張っても質を優先

「ものを買っても、すぐに飽きてしまう」といった心理を考慮すると、物質的な消費はあまり幸福度を上げないと言われることも多いです。しかし、パソコンや椅子、メガネといった“毎日何時間も使うアイテム”に投資するのは別物。
これらは、生活の質そのものを高めてくれますし、生産性をアップさせる要素でもあります。1回買えば長く使えるうえ、日々の「不便さ」を大きく解消してくれるので、結果として“使ってよかった”と感じることが多いです。

3-5. 新しい経験や体験への出費は惜しまない

具体例:

  • 興味のあるイベントやレッスンに参加してみる
  • 行ったことのないジャンルのコンサートや落語に触れてみる
  • 「高級レストランは無駄」と決めつけず、1度は体験してみる

「お金をつかって新しい経験をすること」は、人生における大きな財産になります。高級レストランや落語、人気漫画の全巻大人買いなど、何かしら興味がわいたら試してみると、想像以上に得るものがあるかもしれません。
経験の幅が広がれば、仕事においてもアイデアが出やすくなりますし、誰かとの会話のネタにもなります。自分には興味がないと思っていたことでも、やってみると意外にハマる可能性もあるのです。


4. メリハリのあるお金の使い方で「貯金」と「充実」を両立する

ここまで生活レベルを上げたほうがよい項目を紹介してきましたが、すべてをいきなり上げる必要はありません。あくまでも「優先度が高いところだけに絞る」ことがポイントです。

4-1. まずはガツンと生活レベルを下げてみる

筆者自身も、最初は月の支出をとにかく10万円以下に抑えていました。そのストイックな時期があったからこそ、「ここは節約しても大丈夫だけど、これは削るべきじゃない」と自分の中で判断できるようになったのです。
一度徹底的に節約してみると、自分にとって“本当に必要なもの”と“それほど重要でないもの”が浮き彫りになります。

4-2. “ここだけはお金を使う”メリハリが幸福度を高める

ある程度貯金が増えてくると、心理的な余裕も生まれます。そのタイミングで、

  • 「食材にはもう少しこだわっていいかな」
  • 「旅行は本当に楽しむために予算を上げてもいい」
  • 「毎日使うアイテムにはそれなりの投資価値がある」

といった判断が自然とできるようになるのです。これは、節約を徹底した後だからこそ見えてくる部分でもあります。

4-3. お金はあくまでツール。最終目的は「自分らしく生きること」

私たちは「貯金をするために生きている」のではありません。貯金によって自由や安心を得ることで、より自分らしく幸せに生きることが目的です。
もちろん、節約しすぎるとせっかくの人生を楽しみきれない恐れがありますし、逆に散財しすぎるとお金の不安で心が休まりません。
だからこそ「0か100かではなく、メリハリをつけること」が鍵になります。


まとめ:まずは生活レベルを下げてから、“上げる価値”を見極めよう

  • 生活レベルを下げると、貯金がしやすくなると同時に“NOと言える自由”を得られる
  • しかし、下げすぎると経験や満足度を大きく損なう恐れもある
  • 「食材」「健康維持」「旅行」「長時間使うもの」「新しい経験」など、投資効果が高いと思うものに適度にお金をかけるのがおすすめ
  • 最初からバランスよく使うのは難しいので、徹底的に節約してみて“自分にとって削れない部分”を発見することも大切

生活レベルを少し上げるだけでも、日々の幸福度はぐっと高まります。貯金と充実感を両立し、余裕ある人生を歩むためにも、ぜひ本記事を参考に自分に合った「お金の使い方」を模索してみてくださいね。

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