みなさんこんにちは、わんだらです。
突然ですが、公的機関が実施している統計調査などによると、日本人の生涯賃金は平均して約2億円ほどと言われています。仮に毎年10%前後を貯め続けていけば、2,000万円程度の資産は作れる計算になります。しかし現実には、日本人の3割前後は貯金ゼロ、さらに統計上の「中央値」を見ても想像以上に少ないのが実態です。こうした状況を踏まえると「なぜ多くの人が思うように貯蓄できていないのか?」と疑問に思いませんか?
その大きな理由のひとつが、「知らないうちに不合理な判断をしてしまっている」ことです。なんとなく世間の風潮や間違った意見に流されてしまい、余計なお金を払ったり、増やせるチャンスを逃してしまったり…。結果として「将来のお金が足りない」「老後が不安」という状態に陥る人が少なくありません。
そこで今回は、「貯金したい人が安易に信用してはいけない5つのもの・人」について詳しく解説します。この記事を読むことで、「経済合理的な判断」がしやすくなり、効率よく資産を築いていくためのヒントを得られるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
1. お金のプロへの“盲信”
お金のプロといえば…
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 銀行員や証券マン
- 保険や不動産、投資に関する専門家
こうした「お金の専門家」に相談すれば間違いない――そう思う方は多いでしょう。しかし結論から言うと、安易に信用しすぎるのは危険です。なぜなら、多くの「お金のプロ」は商品の売り手だからです。
手数料商売の落とし穴
例えば、保険・投資信託・不動産などは基本的に「手数料商売」です。
- 高い商品やコストのかかる商品ほど、売り手は大きな手数料を得られる
- そのため「権威」と「ポジショントーク」を駆使して、高コスト商品を勧めてくる傾向がある
もちろん中には本当に「顧客第一」で考えてくれるお金のプロも存在します。しかし、まずは「売り手側だ」という点を踏まえるのが大切。実際に誤った商品選びによって、長期的に大きな損を被るケースも少なくありません。
代表的なポジショントーク4選
ここでは、お金のプロがよく使うポジショントークの代表例を4つ挙げます。これらを聞いたら注意が必要です。
- 「持ち家は資産になる」
- 「賃貸は家賃を払っても資産にならない。一方、住宅ローン完済後は自分の資産になる」と言われがち
- しかし人口減少が続く日本では、多くの地域で不動産価格の下落が見込まれます
- 都心のマンションでも、今後の金利上昇や生活スタイルの変化次第で価格が大きく変動する可能性あり
- そもそも「資産」とはポケットにお金を入れてくれるもの。持ち家が本当に資産になるかはケースバイケースです
- 「インデックス投資は初心者向けだから、慣れたらアクティブを」
- メディアなどで「全世界株式やS&P500などのインデックスファンドは最初の入り口」と言われがち
- しかし実際は、インデックス投資こそ合理的で最もスマートな運用方法だと考えられています
- ノーベル賞学者らの研究でも、市場平均を上回るのは非常に難しいと結論づけられている
- 「インデックス投資じゃ金持ちにはなれない」
- 過去にインデックス投資で送り人になった人は少ないというのが理由の一つ
- しかし、歴史的に「本格的にインデックスファンドが買えるようになったのはここ10~20年の話」
- これから時間が経てば、インデックス投資で大きく資産を増やす人は必ず出てくる可能性が高い
- 「NISAより保険(貯蓄型)の方が安心」
- FPと名のつく保険の営業がよく使うフレーズ
- 「NISAは元本割れリスクがあるが、貯蓄型保険なら保証を確保しながら積立できる」という主張
- しかし貯蓄型保険はコストが高く、初年度の多くが手数料として吸い取られる
- 保障が必要なら掛け捨て保険、資産形成はNISA(とくに新NISA)のように使い分けるのが合理的
対策:自分の頭で考え、ネット経由で契約
- フラットな情報源(書籍や第三者の解説)を使って自主的に知識を得る
- 金融商品を契約する際は、ネット証券やネット保険を利用することで「営業担当者との接点」を極力減らす
- そもそも投資の初心者こそ、手数料の安いインデックスファンドが最適解であることが多い
2. リピートがない高額商品のセールス担当者
非リピート商材に注意!
次に注意が必要なのが、リピートがほぼ見込まれない高額商品のセールス担当者です。具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 不動産の購入やマンション投資
- 結婚式のプラン
- 葬儀のプラン
非リピート商材の場合、その1回でいかに多く利益を得るかが勝負になるので、「信頼を貯める」よりも「高い商品を買わせる」ほうが合理的になりやすいのです。
たとえば不動産の場合
- 「今決めないと売れてしまいます!」
- 「銀行から融資が受けられるなら、少し高めの物件でも買うべきです」
- 「家は資産になるから早めの購入が大事」
こうした言葉で心をあおられ、結果として必要以上に高い物件を契約してしまう事例は後を絶ちません。また1回あたりの金額が大きいほど失敗のダメージは甚大です。
結婚式・葬式の場合
- 結婚式:
- 「ご祝儀で多少は賄えますよ」
- 「一生に一度ですから、オプションもぜひ…」
- 葬式:
- 「ご親族や周囲の方の手前、グレードを下げすぎるのは…」
どちらも人生で何度も経験するイベントではなく、つい気が大きくなって支出が増えてしまいがちです。
対策:相場の調査&冷静な比較
- 必ず複数の業者やサービスを比較し、相場を把握する
- ネットで口コミや相場価格を調べてから、商談や相談に臨む
- 一旦冷静になって持ち帰り、「本当に必要な選択なのか」を自問する
3. 都合良すぎる「積立シミュレーション」
右肩上がりはあくまで“期待値”
投資を始める前に、証券会社や銀行が提供している「積立シミュレーション」を目にしたことがある方は多いでしょう。年利5%や7%などの「期待リターン」で計算された右肩上がりのグラフを見ると、なんだかワクワクしますよね。
しかしあのシミュレーションを鵜呑みにするのは危険です。実際の投資には“リスク”=価格のブレ幅があり、毎年一定の割合で増え続けるわけではありません。
リスクとリターンを正しく理解する
たとえば「全世界株式ファンド」だと、
- 期待リターン:年平均5%前後
- リスク(標準偏差):年平均10~20%前後
ざっくりイメージすると、ある年は+20%のときもあれば-10%になるときもあるということです。長期的に見れば右肩上がりが期待できるものの、毎年必ず5%で増えるわけではありません。
対策:下落は“買い場”と割り切る
- 下落はつらいものの、長期投資であれば“安く買えるチャンス”ととらえる
- 短期的な値動きに右往左往せず、下落局面でも淡々と積立を継続する
- 何十年単位で考えたとき、こうした「我慢」が後のリターンに大きく響く
4. “ふって湧いた”ような儲け話
「今だけ!この投資で億万長者に!」は危険
- 「月10万円の不労所得が得られる」
- 「最新の仮想通貨、この銘柄が“熱い”」
- 「資金を預けるだけで高配当が入る」
こういった「うまい投資話」や「ラクして儲かる副業情報」には、基本的に近づかないのが無難です。理由は単純で、本当に儲かるなら他人に教えず自分だけでやるから。わざわざ他人に教えるのは、それによって「紹介者が儲かる仕組み」になっている場合がほとんどです。
生存者バイアスにも要注意
- 「FXで一発逆転できた人がいる」
- 「ビットコインで億り人になった人がいる」
たしかに事実ですが、同時に大勢の「失敗者」がいることを忘れてはいけません。運よくうまくいった少数派だけが話題になり、目立つという「生存者バイアス」が働いているのです。
対策:地道こそ最強
結局、庶民がお金を増やす最強の方法は「地道な積立投資&コツコツ節約」に尽きます。儲け話に飛びつき、手持ち資金を一瞬で吹き飛ばしてしまったケースは数え切れません。お金の世界で大失敗をしないためにも、怪しい話はすべてスルーするのが鉄則です。
5. 「ダイ・ウィズ・ゼロ」の極端な解釈
“お金を使い切って死ね”は本当に正しい?
最近、日本でも大ヒットした書籍『DIE WITH ZERO(ダイ・ウィズ・ゼロ)』。その魅力は「お金を“思い出”に変えて、その思い出が一生の財産になる」というメッセージです。とても素晴らしい考え方ですが、鵜呑みにして「人生でお金を使い切る」ことだけを目指すのはリスクが高いとも言えます。
庶民が盲信すると危険な理由
- 「今使わなきゃ損」というマインドが強まり、未来に回すべきお金まで使ってしまう
- “お金による安心感”を手放すデメリットが大きい
- ある程度の蓄えがあれば、生活上のトラブルが起きても平穏を保てる
- お金に余裕があるからこそ、精神的にも安定し、さまざまな経験を楽しむ余力が生まれる
著者のビル・パーキンス氏や、その考え方を絶賛するインフルエンサーの多くは 「もともと大きな資産を持っている人」 です。そうした人々に比べて、私たち一般の庶民が「ダイ・ウィズ・ゼロ」を極端に解釈すると、老後にむしろ不安を抱える生活になりかねません。
エッセンスだけ取り入れるのが正解
- 基本は「長期的な資産形成」をしっかり行う
- そのうえで「今しかできない経験」への支出は惜しまない
- 使い切ることを最優先にせず、「貯めると使う」のバランスを取る
こうしたスタンスを取ることで、お金の安心感と生活の充実の両方を得ることができます。
まとめ:自分の頭で考えれば資産は必ず増える
今回は「貯金したい人が信用してはいけない5つの落とし穴」として、
- お金のプロへの盲信
- 非リピート商材のセールス担当
- 都合良すぎる積立シミュレーション
- “ふって湧いた”ような儲け話
- 「ダイ・ウィズ・ゼロ」の極端な解釈
を取り上げました。現代社会には「あなたからお金を引き出そうとする」仕組みがあちこちに潜んでいます。もちろん商品・サービス自体が悪いわけではありませんが、自分で情報を仕入れて考えない限り、損をする可能性が高まってしまうのです。
信用しない=敵視ではなく「適切な距離感」を
- 営業マンやお金のプロも「仕事として」商売をしているだけ
- 大事なのは「自分の資産を守り、増やす」ために合理的な選択をすること
たとえば、
- 保険ならネット保険を選ぶ、もしくは必要最低限の掛け捨て型で十分
- 投資商品ならインデックスファンドを中心に検討し、ネット証券を利用する
- 相場がわかりづらい高額商品の購入は、複数比較・吟味してから
こうした形で「お金に関する決断」をする際は必ず自分でメリット・デメリットを理解するプロセスを挟みましょう。
最後に
資産形成は、地道な努力を積み重ねることがカギです。そのなかで「これぞ最強の儲け方」という話が舞い込んできたとしても、まずは一旦疑ってみる姿勢を大切にしてください。真面目に働き、節約し、インデックス投資などでコツコツ増やす――この王道こそが長い目で見れば遠回りに見えて最短ルートといえます。
今後も一緒に、お金や資産形成について学びながら、充実した未来を築いていきましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
【参考:信用してはいけない5つのもの・人一覧】
項目 | 主な例 | 注意点 |
---|---|---|
お金のプロへの盲信 | FP・銀行員・証券マン・保険・不動産など | 売り手のポジショントークに乗ると、高コスト商品を買わされる恐れ |
非リピート商材のセールス担当 | 不動産販売・結婚式プランナー・葬儀社など | 「一生に一度」で高単価を狙ってくる。複数比較&冷静な判断が重要 |
都合良すぎる積立シミュレーション | 証券会社のシミュレーションツールなど | リスク=価格のブレ幅を無視。下落時にパニック売りしないよう注意 |
ふって湧いたような儲け話 | 楽に稼げる副業、仮想通貨の急騰銘柄、FX必勝法など | 「本当に儲かる話なら他人に教えない」。大半は手数料ビジネスや詐欺 |
「ダイ・ウィズ・ゼロ」の極端な解釈 | 「使わないお金はムダ」「寿命に合わせて全財産を使い切る」 | 老後の不安や心の余裕を失う可能性。金持ち以外はバランスが大事 |