みなさんこんにちは、わんだらです。2025年がはじまり、資産形成の重要性がかつてないほど増しています。物価上昇(インフレ)や社会構造の変化、高齢化が進む日本で「どうやってお金を貯めていくか?」は、私たちの日々の暮らしを左右する非常に大切なテーマです。
本記事では、今後の人生を変えたい、本気で貯金したい、資産を増やしたいと考える方が、2025年に必ずやるべきことを「7つ」厳選してご紹介します。いずれのポイントも、今後のインフレ時代を生きる上で欠かせない考え方と行動ばかり。ぜひ、できるところから実践してみてください。
1.変化を受け入れる
インフレ社会への突入を前提とした生活設計を
近年、日本でもインフレ傾向が進み、物価上昇が本格化し始めています。 IMFのデータによると、2022年の日本のインフレ率は約2.50%、2023年は3.27%、2024年は2.23%程度になる見通し。ここ数十年、ほとんど物価が上がらなかった日本にとって、これは大きな変化です。
しかも、この「インフレ」は一過性ではなく、少子高齢化と人手不足が加速することで長期化する可能性が高いと考えられます。なぜなら、働き手が不足すれば企業は賃金を上げざるを得ないため、そのコストが物価に転嫁されやすくなるからです。
「一時的な値上がりだろう」と楽観的に考えてしまうと、いつの間にか家計が圧迫され、お金を貯めるどころではなくなる恐れがあります。まずは「この先もしばらくインフレが続くかもしれない」という前提を受け入れたうえで、生活やお金の使い方をシフトさせることが大事なのです。
2.消費マインドを転換する
「何かを生み出す」楽しさが、支出を抑え心も豊かにする
インフレ時代では、人の手が多くかかる外食、旅行、テーマパークといったサービスの値上がりが顕著になると予想されます。もし「外食・旅行・レジャー」など消費中心のライフスタイルを続ければ、家計への負担が増し、今後ますます厳しい状況に追い込まれてしまうでしょう。
ここで大切なのが「消費マインドから、生産マインドへの転換」です。たとえば、外食に頼らず自炊してみる、自宅で手作りを楽しんでみるなど、「自分で作り出す」という選択肢を増やすのです。
- 料理を自分でする
- DIYで必要なものを手作りする
- 家族や友人と一緒にお弁当を作って外に出かける
こうした「生産的な活動」には、お金を節約できるだけでなく、唯一無二の体験となり、心を豊かにしてくれるメリットがあります。単に遊園地へ行くより、家族や友人と一緒に何かを作り上げるほうが、思い出も深くなるはずです。インフレ時代を余裕をもって暮らすために、ぜひ「何を消費するか」だけでなく「何を生み出すか」という視点を大切にしてみてください。
3.1点突破を狙わない
「収入アップ・節約・投資」の三位一体が大切
資産形成には「収入を増やす」「支出を減らす」「投資(運用)で増やす」という3つの要素があり、これらをバランス良く組み合わせることが最も重要です。
- 収入アップのみを狙う
- いくら稼いでも、その分を使ってしまえば手元に残りません。
- 節約だけを徹底する
- 生活に必要な最低限のコストは存在し、節約には限界があります。
- 投資(ハイリスク運用)で一発逆転を狙う
- 投資には上限ないリスクが付きまとい、結果的に破産するケースもあります。
庶民がコツコツ資産を増やすには、3つの要素全てを少しずつ底上げしていくのが成功への近道。具体的には、無駄な支出を抑えつつスキルを磨いて副業やキャリアアップで収入を増やす。そのうえで、できた余剰資金を全世界株式など長期・分散の運用に回し、市場平均のリターンをコツコツ狙う。これが王道パターンです。
一方向だけに突き抜けようとせず、バランス良く行動していけば、確実に資産を築きやすくなります。世の中には「節約こそ全て」「いや投資が全て」といった極端な意見も多いですが、惑わされることなく3つを上手に組み合わせてみてください。
4.悲観シナリオを持つ
「投資は常に上振れしない」ことを自覚しておく
ここ数年、投資信託や株式市場のリターンはとても好調でした。しかし、この好調が永遠に続く保証はありません。
特に人気の「全世界株式(いわゆるオルカン)」は、期待リターンが年率5%ほど、リスク(価格変動幅)が年率15〜20%あると言われています。実際には、-30%や-40%に一時的に落ち込むことも珍しくありません。過去2〜3年の好調さに慣れ切ってしまうと、大きな下落が訪れた時にパニックになり、投資自体をやめてしまうリスクが高まります。
投資で大切なのは「続けること」。そのためには、「いずれ暴落や景気の後退がくるかもしれない」という悲観シナリオを想定し、リスク許容度に合った投資金額に抑えておく必要があります。借金(ローン)に投資分を回すといったリスキーな行動を軽々しくとらない。好調な時期こそ、ぜひ保守的な想定を頭に入れてみましょう。
5.大切な人を大切にする
自分自身や家族との時間を優先して無駄を防ぐ
お金を貯めるうえで最も大切なのは、自分自身と、自分の家族・大切な人を本当の意味で大切にすることです。たとえば、「自分自身を大切にする」とは、ストレスの原因になる人間関係から離れ、心地よい生活習慣を確立したり、十分な睡眠やバランスの取れた食事で健康を保つこと。こうした行動は、日常の無駄な出費を抑えられるだけでなく、医療費の軽減や仕事のパフォーマンス向上による収入アップにもつながります。
また、家族やパートナーとの時間を大切にすることで、休日の付き合いで無駄遣いをする機会が減り、家族関係が良好なら、離婚や大きなトラブルによる経済的損失も避けやすくなります。結局、必要以上に出費を重ねたり、争いでお金が減ってしまっては元も子もありません。
大切な人を犠牲にして得られるものは、長い目で見るとたかが知れています。逆に大切な人を大切にできれば、お金の面でもメリットが大きいという視点を、ぜひ持っておきましょう。
6.人と比べるのをやめる
資産額こそ「他人基準」ではなく「自分基準」が鍵
お金が貯まらない原因の一つは「見栄や他人との比較」による無駄遣いです。友人や同僚が持っているから、自分も欲しい。周囲と比べて良い車に乗りたい——そんな気持ちが、消費やローンを加速させます。
しかし、節約志向の人でも陥りがちなのが「資産額での比較」。SNSやYouTubeなどで「資産1億円突破!」「30代でFIREしました!」といった投稿を目にすると、「自分も負けていられない」「リスクを取って一気に増やさなきゃ」と焦ってしまいがちです。
そこで冷静に思い出したいのが、「自分の資産形成のペースは、自分の人生設計に合わせる」という鉄則。もし過剰なリスクを取ってしまえば、下落相場が来た時に大きな痛手を受け、継続することすら難しくなります。
他人と比べるより、まずは「過去の自分」と比較しましょう。たとえば、「2年前は月5万円の貯金だったけれど、今は7万円貯められるようになった」「以前は外食が多かったけれど、今は週4日は自炊している」など、小さな成長を楽しむ方が、長期的に見ても大きく前進できます。
7.マスメディアと距離を取る
「自分で情報を取りにいく」姿勢が未来を明るくする
テレビや一部のネットメディアから流れる情報を、そのまま鵜呑みにしていませんか?メディアにはスポンサーがついているケースが多く、中立的な情報だけが報じられるとは限りません。保険会社や証券会社がスポンサーになっていれば、「保険はあまり必要ない」「ファンドの手数料が高い投資商品は避けるべき」など、スポンサーが嫌がる情報はカットされてしまいがちです。
また、ワイドショー的な番組では「困窮している方の極端な事例」ばかりが取り上げられることも多いですが、そうした情報ばかり見ていると、自分の考えや行動に偏りが生じます。必要以上に不安が煽られ、合理的な判断がしづらくなる可能性もあるでしょう。
だからこそ大切なのが、「質の高い情報を自分で探しに行く」という姿勢です。利害関係のない専門家が書いた書籍や、複数のソースを比較検討するクセを身につければ、自分に有利な行動をとるヒントも得やすくなります。
2025年以降は特に「情報の正しさや深度」が問われる時代になるでしょう。自分から情報を取りに行き、主観に偏らない軸を持つことが、お金を増やす最大の武器になるのです。
おわりに
ここまで、2025年以降にお金を増やしていくために必要な7つの行動とマインドセットをご紹介しました。インフレや円安など、今までの日本では考えられなかった経済状況が現実化し、私たちも日々アップデートを続ける必要があります。
- 変化を受け入れ、早めに行動を起こす
- 消費マインドから生産マインドへシフトする
- 「収入・支出・投資」の三位一体で取り組む
- 悲観シナリオを用意しておく
- 大切な人を大切にする
- 人と比べるのではなく、過去の自分と比べる
- マスメディアと距離を取り、自分で情報を取りにいく
これら7つを意識することで、わたしたちの資産形成は加速し、人生そのものが豊かになっていきます。