2024年も残すところあとわずか。投資の世界では、SBI証券から新たに登場する「SBI版SCHD」が大きな注目を集めています。本記事では、SBI版SCHDの特徴や楽天版SCHDとの比較、さらに効果的な運用方法をわかりやすく解説します。これから資産形成を始める方や、投資先を検討中の方にとって有益な情報をお届けします!
SCHDとは?
SBI版SCHDは、「SBI・米国高配当株式ファンド」の愛称で、米国高配当ETFであるSCHDを主要な投資対象とした投資信託です。そもそもSCHDは、ダウ・ジョーンズ米国配当100インデックスに連動し、10年以上連続で配当を出している安定した米国企業100社で構成されています。さらに、キャッシュフローや配当利回り、増配率など厳しい基準をクリアした企業のみが採用されているため、長期投資に適した商品として人気です。
SCHDの特徴
- 安定した高配当利回り
最新の配当利回りは約3.41%(税引前)。他の米国高配当ETFであるSPYD(約4.04%)やHDV(約3.36%)と比較しても競争力があります。 - セクター分散が効いている
特定のセクターが25%以上を占めない構造のため、リスク分散がしっかりされています。
SBI版SCHD vs 楽天版SCHD
2024年9月、楽天証券が「楽天SCHD」を日本初のSCHD投資信託としてリリースしました。そして約3カ月後、SBI証券がついに「SBI版SCHD」を発表。この2つの商品を徹底比較してみましょう。
基本情報の比較
特徴 | 楽天SCHD | SBI版SCHD |
---|---|---|
運用開始日 | 2024年9月27日 | 2024年12月20日予定 |
信託報酬 | 年率0.192%程度 | 年率0.1238%程度 |
配当金支払い月 | 2月・5月・8月・11月 | 3月・6月・9月・12月 |
SBI版SCHDの信託報酬は楽天版よりも低く設定されており、投資家にとってコスト面でのメリットがあります。分配金の支払い月も1カ月ずらしており、楽天版と組み合わせることで毎月安定した配当を受け取ることも可能です。
SBI版SCHDの投資戦略
SBI版SCHDをどのように活用すれば効果的なのでしょうか?以下のポイントを参考にしてください。
1. 分散投資を意識する
SBI版SCHDは、他の高配当ETF(SPYD、HDVなど)や増配型ETF(VIG)と組み合わせることで、さらにバランスの取れたポートフォリオを構築できます。特に高配当ETFと増配型ETFを併用することで、収益と成長の両方を狙えます。
2. 毎月の積立投資でリスクを分散
積立投資をすることで、時間分散効果を活かし、価格変動リスクを軽減できます。特に、SBI版SCHDを含む5つのファンドに毎月一定額を積み立てる方法が有効です。
3. 信託報酬の低さを活かす
信託報酬が低いSBI版SCHDは、長期運用で特に効果を発揮します。運用コストが低いほど複利効果が高まり、長期的に資産形成が加速します。
実際の運用例
筆者は楽天SCHDやVIG、配当貴族、配当王といった他のファンドとともに、毎月2回、各25,000円を積み立て投資しています。この方法は、比較検証を行う上で最適です。SBI版SCHDが運用開始される2024年12月20日には、他のファンドと同額を一括投資し、その後同様に積み立てを継続予定です。
以下は楽天SCHDの最新投資成績(2024年11月22日時点)です。
- 投資金額: 125,000円
- 評価額: 131,442円
- 損益率: +5.15%
同様のパフォーマンスが期待できるSBI版SCHDへの期待も高まります。
SBI版SCHDのメリットと今後の展望
メリット
- 低コストで運用可能
信託報酬の安さは、楽天版SCHDを上回る大きな魅力です。 - 配当の受け取りタイミングを分散可能
楽天版と組み合わせることで、毎月配当を受け取ることが可能です。 - 長期投資に最適なファンド設計
安定配当を重視しながらも、セクター分散を徹底している点が安心です。
今後の展望
SBI版SCHDが登場することで、SCHDの投資信託市場に競争が生まれ、より良い条件で投資できる環境が整いつつあります。楽天版と比較しながら運用成績をチェックし、最適なポートフォリオを構築することで、効率的な資産形成が期待できます。
まとめ
SBI版SCHDの登場は、高配当ETFに注目する日本の投資家にとって大きな朗報です。楽天版SCHDと比較してもコストメリットがあり、さらに分配金支払い月を分散することで効率的な運用が可能です。
これから資産形成を始める方も、すでにポートフォリオを構築中の方も、ぜひSBI版SCHDを投資先の一つとして検討してみてください。「迷わず買えよ、買えば分かるさ」という言葉が示すように、行動こそが未来を切り開く鍵です。
最後までお読みいただきありがとうございました!SBI版SCHDで資産形成をスタートさせましょう!